障害のある方のみで構成された洗浄ライン
折りたたみコンテナ洗浄の一過程
クリーン&クリーンは、東洋ワークの洗浄事業部として事業を開始し、平成22年3月に特例子会社として認定されました。新規事業として始めた折りたたみコンテナの洗浄作業に、「単純作業の繰り返し」という特徴があり、知的障害のある方が得意な作業ではないかと、仙台市障害者就労支援センターに相談をしたことが障害者雇用のきっかけでした。現在、仙台工場の洗浄ラインは、重度の知的障害のある方12名を含む18名の障害のある方のみで構成されています。
クリーン&クリーンでは、業務の効率と障害のある方の希望とを総合考慮した上で、業務分担、ラインへの配置を決定しています。障害のある方の「この業務をしたい」という意欲に配慮しつつ、また、自分の考えや気持ちを伝えることが苦手な方については、普段の行動や表情から気持ちを読み取りつつ、総合的に考慮した上で業務の分担を決定しています。障害のある方が自主性をもって、仕事ができるよう配置をすることで、業務に対する責任感とプライドを育て、「会社に行って仕事をしたい」という方が多くなり、業務効率も向上しています。
クリーン&クリーンでは、「障害者職業生活相談員資格認定者」を4名配置し、相談しやすい職場環境を整えています。また、保護者の皆さんとの定期的な懇親会など、コミュニケーションの機会を設け、日頃からご家族との信頼関係を構築しています。また、相談支援事業所などとも連携を密にし、生活支援にも力を入れることで職場定着を図っています。
業務効率と本人の希望を総合的に考慮した業務割り振りにより重度障害者の雇用を実現している。ライン配置による責任感とプライドの醸成、家族を含めた懇親会など、雇用継続に結びつく取組みは参考にすべき点が多い。